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留学体験 - 安藤彰さん

3年間の引きこもりから大成功の留学。念願の州立大学に入学

安藤彰さん
広島県福山市出身。高校時代、大学受験をきっかけに引きこもり。 3年間の引きこもりを経て留学。語学留学の後、カリフォルニア州立大学に入学。現在、同大学3年生。

受験勉強を3年間やってうまくいきませんでした。良い成績が取れないので更に悪い方向へ。悪循環が続き、やりたいことも見つからず、ゲームばかりをする毎日でした。廻りに引け目を感じていたため、学校の先生にも相談できず、一人でもんもんとするばかりで、母とは喧嘩がたえませんでした。その内、引きこもるようになり、友達との交わりもおっくうになっていました。このまま受験を続けようか迷っていたところ、不登校の友達がアメリカ留学で成功したという話を母から聞き、留学を決意しました。2004年8月に渡米しました。

アメリカの第一印象は、フレンドリーで親しいことにびっくり。又、やりたいことは自分で見つける、という習慣がとても新鮮でした。思いついたら行動するという自由さにもひかれました。ホストファミリーにもとってもよくしていただきました。親元を離れて暮らすのが初めてで、初めは不安がありましたが、本当の息子のように物事を教えてくれ、慣れないアメリカ生活を支えてくれました。ステイ先には、日本人のルームメイトが2人いて、兄弟のような感覚で接してくれ、人生、夢、アメリカでの体験について、毎晩のように語り合う事ができました。日本では、引きこもっていたのもあって、そういう友達との出会いもなかったので、とても嬉しかったです。

1年間と決めて渡米したのですが、日本に帰っても、新しく何かをやりたいという目標がありませんでした。一方、夢を持って留学をしている友達や、IGEの継続的な激励のお陰で、半年、たった頃、自分もアメリカで大学に行こうという目標ができました。その後は、英語の勉強にも力が入り、1年間の語学留学の後、SaddleBackCollegeというコミュニティカレッジに入学する事ができました。

入学後は、学校は楽しいと思えるようになりました。クラスの半分以上がアメリカ人で、自分の話していることに皆が興味をもってくれます。アメリカだと、生徒が質問をすると、皆が異なる色んな考えを発言し、予想外の意見が出たりします。日本では、「正解は常に一つ」で、決められたルールから外れる事はできません。しかし、アメリカでは他人と違う事は当たり前で、とても伸び伸びと勉強できるようになりました。又、アメリカの学校では、自分が勉強できなくても、あまり偏見や差別がありません。日本だと、人の目が気になり、自分で気持ちを抑え込んでしまいます。でも、アメリカでは、物事を隠さず接してくれる。いろんな考え方を受け入れてくれる。皆で一緒に悩んでくれます。先生も全然違います。日本は教師と生徒の間には壁がありますが、アメリカの先生はフレンドリーで、且つ、生徒のことを生徒の立場になって考えてくれます。しかも、学生達がパーティーを開くと一緒に参加して楽しんでくれる時もあります。

アメリカに来るまでは、自分がアメリカにいるイメージは描けませんでした。日本だとひきこもりや不登校に対して偏見などありますが、アメリカではそんなことはありません。いろんな考え方をもっているので、話しているとおもしろいし、すぐに仲良くなります。皆考えを素直に話してオープンマインドになれば仲良くなれます。悩んでいる人は是非アメリカに来た方がいいと思います。

2010年9月からカリフォルニア州立大学に入学。専攻はITで、卒業後はソフトウエア・エンジニアになる事を目標に頑張っています。